2011.03.1303:49
今日、日本新記録を達成しました!といってもマイクロスコープの倍率の話ですが、従来ZeissのProergoで19倍、PicoMoraで21倍の倍率が最高でした。しかし歯根破折の治療と歯内療法を追求して行くともっともっと倍率を上げて根管内を詳しく見る必要性に迫られていました。
これはマイクロスコープを使い始めて最初のうちは世界が変わりましたが、そのうちマイクロ治療中にスタッフに”アップ”と言っても『2.5です』と冷たく(?)言われる事が増えてきました。今ではPROergoを使用中は4ファンクションペダルと言うオプション(高かった〜)で両手が塞がっていても足の操作でズーム/フォーカスを出来る優れものがありますが、Picoではそれが出来なかったので、両手が塞がっている時はスタッフに倍率のダイアル操作をして貰うのです。そのダイアルは0.4〜2.5の数字があり、2.5の時に最高倍率となります。ですから根管の中から根尖孔をのぞきながら治療している時はもっと倍率を上げたいと思う時に”アップ”と指示するのですが既に倍率を最高にしている時は先ほどのやり取りのようになるのです。

当時メーカーに問い合わせてもこれ以上倍率を上げる事は出来ないとの返答でした。カメラのようにレンズとボディーの間に接写リングのようなものを付ければ何とかならないかと考えたりして国内のレンズメーカーや光学機械メーカーに問い合わせしましたが患者さんの顔面ぎりぎりまでマイクロ本体を近づけないと不可能だったり、取り付けの問題があったりでその夢はかないませんでした。
しかしつい一月前にG社のMさんから朗報が入ったのです。「ドイツ本国でその方法があるそうです、歯科用としては国内販売の認可がとれていないのでそれまで試用という事になりますが・・」うれしい知らせでした。

脳外科、形成外科で微細血管を縫合したり神経をつないだりする時に使われる事があるそうですが歯科界では初導入(!)となりました。

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今日その装置がつきました、取り付けは思ったより簡単なものでした。
初使用の患者さんの根管内を見た時、最初にマイクロをのぞいた時の何10倍もの感激でした。その患者さんはやはり歯根破折の患者さんでしたが、破折線と根尖孔が強拡大で見えてこれ以上の事はありませんでした。
最高倍率は1.6倍となるのでPicoに取り付けた場合約32倍となりました。この瞬間国内初の(ひょっとしたら世界初?の)倍率で根管内を見ているのだというワールドは格別でした。
下手の道具立て(へたのどうぐだて)ということわざが有りますが、道具に流されるのではなくそれを使いこなしてより確実な歯根破折の治療や歯内療法に役立てたいと思います。30倍超のワ−ルドは顕微鏡歯科ネットワークのサイトで動画をご覧になれます(クリックしてください)








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