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15の機能がこのコントロールボックス１台に集約されました
１. 左下の4方向のスイッチ（ジョイスティック）は超音波装置の4本のハンドピースの作動切り替えスイッチ.
以前は１本のハンドピースでチップを使用する用途によってレンチで交換していましたが、その時間がすごく無駄でした。今では、あらかじめ４本のハンドピースに４種類のチップを付けた状態でスタンバイしてあるので大変便利になりました。
２．左から２番目のジョイスティックは椅子の上げ下げとバックレストの上げ下げ、の4機能です。
マイクロスコープの治療中はいすの角度や高さを微妙に変える必要が多々有ります。それぞれの動き方を最小限になるように特注で油圧装置の動きを変えてあります
３.次の３番目のジョイスティックはマイクロスコープのフォーカスの上下、ズームイン、ズームアウトの4機能で上記の4ファンクションペダルに代わるものです。
4．黄色のスイッチはハイビジョンカメラの静止画をキャプチャーするフットスイッチです.
一人の患者さんに１回の治療で動画はもちろんですがそれ以外に200〜300枚の静止画を撮ります。今までアシスト用には専用のフットスイッチが有り(＊下記）、“REC"といえばキャプチャーしてくれましたが、私の方でも別に撮れるようになったのです。
これも以前から欲しいと思っていた大変便利な機能です。
というのは、自分が記録しておきたい場面、瞬間は言葉にしているとそれを聞いたアシストがペダルを踏むまでタイムラグが有るのでタイミングが意外と合わないことが有るのです。
またアシストが忙しい時にセルフで撮れるというメリットも有ります。
５. 右側面に付いている黄色の小さなスイッチは高周波電気メスの作動スイッチで、常時接続されている本体のメインスイッチをオンにすればいつでも使えます。
この装置の完成前は電気メスのワゴンをごろごろ引っぱって来て、コンセントに差して、フットペダルを足下に出して・・という準備に無駄な時間がかかりました。使用時は接眼レンズから目を離し、ごちゃついている足元を確認しながらペダルを踏んでいました
６．右のフットスイッチは「歯根破折口腔外接着再植法」を行う時にのみ差し込んで使用するスイッチです．この場所の少し後方でマイクロと超音波装置を使用する時に必要になります。
差し込むことによりボックスと外部ペダルとが切り替わる回路になっています。
１、２は左足で、３、4、５は右足で操作します
以上のように今までは多い時には７個のフットペダルやジョイスティックが足元に所せましと並んでいました。当然散らばっているスイッチに足を大幅に移動しないといけないし、左足と右足同時に使いたい時にはかなり無理な姿勢になりました。またマイクロから目を離していちいち足下を確認しないといけないのでそれも極めて非効率的でした。
診療の合間にお遊びで作製しましたので少し時間がかかりましたが、15ファンクション完成後の今ではマイクロから目を離さずにすべての周辺機器をかかとの移動が無い、つま先のわずかな動きでコントロールできるようになりました。そのおかげで診療が画期的にスムーズに且つスピーディーになりました。
毎日15ファンクションを使いながらもっとこうすればいいという考えが次々と浮かんで来ます。これからも進化を続け改良された時にはまたお見せしたいと思います.そのときには16ファンクション,１７ファンクションになっているかもしれません？
(＊）ビデオカメラの静止画キャプチャースイッチ：
通常ビデオカメラの静止画はカメラの本体の静止画ボタンかリモコンの静止画ボタンを押すしか有りません。１０枚２０枚しか撮らなければ手を休めてリモコンなり本機のボタンを押せばいいかも知れません（またこのボタンが小さくてゴム手袋をしていれば大変ですし感染予防の点から問題が有ります）。しかし一人の患者さんの治療中に200〜300枚以上の静止画を撮るとなると不可能に近い事です.アシスタントは以前はバキュームを持つ手でリモコン（もちろん感染予防のためにその都度ラップをかぶせたもの）も同時に持ち（！）、記録のたびにリモコンを受光部に向けて撮るという大変アクロバチックな操作をしていました.これではアシストが大変という事と、アシストワークがおろそかになってしまうのでフットペダルで操作出来ないかと考えてメーカーにも問い合せしましたがそれにかなう様なオプションは有りませんでした.
また電子関係の業者に依頼しても出来ないと断られました.そこで仕方なく自作の必要に迫られてリモコンをフットスイッチに換えてしまいました.それが1番上の写真の左の丸いフットスイッチです.この自作も簡単な物では有りませんでした・・・・ To be continued
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