院内感染って何?
みなさんはレストランでふきあげていないテーブルに座り、洗っていないお皿に盛られた料理を、前のお客が食べたそのままの箸で食べることができますか?
食後に前のお客が使った爪楊枝を使うことができますか?
歯科医院において滅菌消毒をおこなっていないということは、それよりももっと汚く危険な行為です。こんなことはあり得ませんが、前のお客の血が飛び散ったテーブルクロスの上で血やだ液がついた皿や箸で食事するようなものです。

八ヶ岳歯科では安心安全な治療を受けていただくために、徹底的な滅菌消毒と前の患者さんに触れた部分のディスポーサブル(使いすて廃棄)を開業以来行っています。それには多大な労力と経費が必要です。
しかし、私達は医療従事者として、一番大事なことをないがしろにするわけにはいきません。
滅菌消毒は医療従事者として最低限のモラル、良心と考えています。
どんなに見栄えの良い人工の歯を入れても、その治療を行う器具が滅菌されていなければ、感染性の病気を うつしてしまう可能性があります。

歯科治療で使用する器具が滅菌消毒されていないと、院内感染する病気が多いことが指摘されています。わたしたちはいつも私達自身が患者さんになったときに、 どんな治療を受けたいかを考えています。当院では治療に使用する器具はすべて滅菌されて患者さんに安全な歯科治療を行うことを心がけています。

歯科医院において、もっとも大事なことがあります。
それは院内感染防止対策がどの程度なされているかということです。
確かに、エイズやB型肝炎、C型肝炎など感染性の病気が歯科医院で感染する事は、そんなにあることではありません。ただしそれは、「うつらない」ということではなく「確率は低い」ということにすぎません。


院内感染防止対策って何?
病院や医院内で人から人に病気がうつることが「院内感染」です。
感染予防対策には、べらぼうなコストがかかります。
しかし、ご存知かわかりませんが、日本の歯科治療費は諸外国の1/10〜1/5と低く、それだけのコストをかけることが無理な歯科医院が多いことも事実です。
これは本来は医療行政の問題なのですが、30年間放置されています。

当院では感染予防対策を徹底的にしていても、今までそれをアピールする事は全くしませんでした(それが当たり前だと思っていたからです)。当然患者さんからみても、なにも目に見えて分かることはありませんでした。

しかし患者さんがより安心して受診できるようにホームページ開設を機会にあえて公開することにしたのです。

感染予防の最初のブームは1987年の日本初のエイズ患者発見の時でした。それこそ黒船襲来の如く医療界がパニックに陥ったのです。それ以来歯医者さんで感染予防対策が本格的にはじまったのです。しかしそれを持続することはあらゆる面で困難を伴い、ほかのブームの例にもれずやはり忘れ去られてしまいました。

2008年後半〜2009年に歯科界では法律的な規制(医療安全)が出たために感染予防が再び”ブーム”になりました。しかし感染予防対策すれば保険点数を何点か加算しますよという事になれば長続きするかもしれません(?)が「医療機関側でそれは負担しなさい」というお達しのようで、またしりすぼみとなっています。

わたしどもはそのような"ブーム"とは関係なく、開業以来20年以上前から機器は変化したもののほぼ同じレベルで当たり前のごとく院内感染対策をやってきました。それは、そうしなければ、患者さんが感染してしまうかもしれない。それが医療従事者の義務だと思うからです。
また後にも述べますが、感染防止する事はあらゆる治療が成功するための必須条件ともなるのです。つまり無菌状態でおこなうのとそうでないのとでは治療成績に雲泥の差が出るのです。

患者さんは予後のいい医療を受けられると同時に、エイズ、肝炎、多剤耐性菌等の感染症から身が守れる。我々スタッフも安全に仕事が出来る。いい事ずくめなのですが・・・・・
設備、器具材料、ランニングコスト、最後にマンパワーと大変な壁が立ちはだかるのです。


2014091320250622708_2.jpg