ラバーダム防湿法とは、ゴムのシートに穴を開けて金具(クランプ)などで歯に固定し治療する歯だけを露出するマスクもしくはゴムのカッパのようなものです。(下の写真のグリーンのゴムのシートがそうです)
2010103113563718870.jpg

口腔内には多くの細菌が存在しています。根管治療(歯内療法)や虫歯の治療の際、これらの細菌が歯の中に入っていくと治療の予後は決してうまくいきません。
ラバーダム防湿をする事により、無菌的に治療が出来るために治療結果に大差が出ます。ある統計によると、ラバーダムを使用した場合の根管治療の成功率が90%以上なのに、使用しなかった場合は50%以下であるという結果が出ています。
ラバーダムをする事によって、だ液・血液や水分が侵入しない、万が一の器具や薬品の口の中への落下を防ぐ、その歯だけ独立して見える為に集中して治療ができる、ほっぺ、唇、舌が邪魔しないなどメリットは莫大です。
この方法は最近できた方法では有りません。約150年前(!)にニューヨークの歯科医師Barnumが考案しました。

個歯トレー印象法などと同じで、昔からある治療法が現代でもそれを超える方法がなく、未だに使われている代表です。何も目新しい器械・器具や治療法がいいとは限らないのです。

当医院では、愛知県で開業しているころから、(保険診療でも)ごく当り前に歯内療法の際は必ず全症例ラバーダムをかけ、治療成績の向上に努めてきました。また虫歯の治療時にも必要な場合はラバーダムをかけてシビアな治療を心がけてきました。それは特別なことをやっているという気負いもなくルーティンワークの一つでした。

これも理想的という事はわかりながらも、全国の歯科医院では殆ど使用されていません。というのも、装着には手間と器具・材料代・技術が必用なことに加えて、保険点数はどうしてか、ただ(!)になっているからでもあります。
また、根管治療のときに根管の長さを測る為にレントゲンを撮影する事が有りますが、ラバーダムをしているとやりにくい場合も有ります、特にデジタルレントゲンになってからはセンサーがフィルムよりも分厚く,硬いため固定が難しくなるという欠点があります。

ここで開業する時に、この無歯科医村でも今までと同様に根管治療の時はいくら忙しくても「全症例必ずラバーダムをかけてからはじめる」という使命感を持っていました。
しかし当時
(今でも?・・・)近隣では“見た事もされた事もない”ような治療器具”ですから、そのころは奇異な目で見られ、点数稼ぎと思われたり、ラバーダムを引きちぎって(!)お帰りになった患者さんもいらっしゃいました。当時はずいぶん悩みましたが、決してぶれることはありませんでした。それも今では懐かしい思い出ですね。
(因みにその患者さんはご高齢にはなられましたが,今でも定期検診に来院されています)
  
P1080381.40.jpg
たっぷりのスイートポテトとケニアコーヒーですいかがですか?