マイクロスコープの感染予防対策で最も基本的でかつ必ず行われないといけない(はずの)マイクロスコープ全体のカバー(ドレープと呼んでいる)の装着率は如実にその医院の感染予防の意識を示している。
当院にマイクロを導入した当時から気になっていたことです・・・・・・・・・

それを実感する方法は簡単である。Yahooで「マイクロスコープ 歯科」で画像検索をしてみてください。驚くべき結果でした。

2018.9.15.で148万件がヒットしましたが、すでに最初のページだけで治療中に顕微鏡全体をカバーしている歯科医療機関は一件!だけでした、ほとんど、99%が”まる裸(full naked)”状態で、いいとこハンドルだけに筒状のスリーブが数件でした。(顕微鏡装置だけの画像や、患者を治療していない状態の画像は除外しています) 
追記:Googleでも同様の結果でした)(追々記:共にそれ以降のページは時間の無駄ですから見ていませんが、それ以上もしくはそれ以下だとしてもあしからず)

海外の例です( オペではなさそうですが術者はガウンまで着用しています。でも顕微鏡は full nakedです、洋の東西を問わず・・・・・・・)

術者は完全防備で、患者は・・・完全無防備?💦
 KeynoteScreenSnapz042.jpgKeynoteScreenSnapz041.jpg

仮にハンドル(上の画像の水平についている黒色の棒状のハンドル部分)だけをいくらカバー(筒状のビニール袋、スリーブ)を被せてあったとしても、マイクロの操作はハンドルだけでは出来ない。というのは、【フォーカス、照明の明るさ、鏡筒を煽る角度、接眼部の角度】などはハンドルだけではできないからです。当院でも使用しているZeissのPROergoは電動でフォーカス、ズームアップ&ダウン、照明のアップ&ダウンはできますがそのスイッチには触れざるを得ません。
また外付けの記録用のカメラはそれの録画操作はビデオカメラならそのキャプチャーボタン、一眼レフならシャッターボタンを殆どが術者が押さなければならない”私の20ファンクションのみが”全てフットコントローラーでできるので手で触れる事はありませんが・・・・・・・・)

口の中を触って血液や唾液が付いたままでハンドルやスイッチ類、カメラのシャッターにべったり触っているわけですから、次の患者から患者へ感染を伝える(院内感染)リスクが非常に高いということです。マイクロ使用下インプラント手術でいくら滅菌済オペ用ガウンを仰々しく着用しても、患者の目の前で滅菌バッグを開封して器具類を取り出しても、このようにどこかで抜けていれば(ドベネックの桶の側板が何枚も抜けてしまったら)、ガウンや滅菌バッグに何の意味があるのでしょうか? こ〇〇〇し? 滅菌の環、チェーンはズタ切れです。(解説:桶の側板の数枚、例えば滅菌ガウン、〇〇〇B、滅菌バッグ・・・だけ背が高くても、他の側板のたった一枚でも低ければ水はその位置まで無くなり、桶の水位=(その医療機関の全体の感染予防レベル)はその高さになる)
〇〇〇Bでなければ滅菌はできないとか言ってる場合ではない?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その優位性?は雲散霧消にぶっ飛ぶ程”ダイレクトに”感染の危険が有ると考えます。

同じく顕微鏡を使用している脳外科等のオペを画像検索して見て下さい、裸で顕微鏡を扱っている画像が一件でも有りますか?  そのようなオペを多症例、日常的に行なっている外科系の医療機関を始めとして一般医科で〇〇〇Bでなければ滅菌できないと騒いでいるのでしょうか?
歯科界で恐れている感染症よりはるかに危険な感染症に接している医療機関も少なからずあります。なぜなら、死に至る病原体に感染・発症して死に直面しているような重篤な患者は歯科にはたどり着かないからです(感染していてもまだ発症していない患者は来院する可能性もありますが)。

医科の医療機関数ははるかに多く、病院の規模も大きい。そこで必要とされる滅菌器のサイズ、数量も桁違いにもかかわらず、オートクレーブの大手の某社によると医科ではほとんど〇〇〇Bの需要が無く、眼科でごくわずか出たことが有るとのこと。それも小型のものしか製造がされていないので外科用のバットや大型のトレー、カストは滅菌できない。即ち(〇〇〇Bにアドバンテージが少しでもあるとして)いくら〇〇〇Bで滅菌した器具でも”保管するカストやそれを並べるトレーが〇〇〇Bで滅菌できていなければ、”ドベネックの桶で示したようにそのレベルでの清潔度に止まるという意味です。
”タービンは管腔構造だから、〇〇Bでなければ不可能”と言いますが、果たして・・・・・・・・・・・・・・歯科界だけの狂騒(競争?)曲?

一点豪華主義では滅菌の環は達成できない。機械や設備のハードだけではないことに気付かなくてはならない。つまりチームとして感染予防システムに対するスタンスが共有化されて全員が隅から隅まで実行できているかに尽きます(一人でも桶の側板を外す人がいたら?)
簡単に思うかもしれないが、シビアにこれを実行している医療関係者はお分かりかと思うが、これほど大変な事はありません。モノではなくヒトです。無関心の関係者たちにとっては「八ヶ岳歯科はアホやな」と思われているかもしれないですね。


感染予防対策で、最初に全体の桶の”仮の高さ(=目標値)”を決めるのはその医療機関のトップです。クリニックであれば院長がどれだけの目標を持っているか? それをスタッフと一緒に勉強会をして全体の意識をいかに高めるか?にかかっています。もっとも、トップが感染予防対策に対して何ら関心を持っていなければ、はなから桶そのものはありませんが・・・・・・・
そのトップが”(一見)まっとうな” 医療哲学、理念,をホームページ(HP)に掲げて旗を振れば、見かけ上、立派な桶(ハード&ソフト=決め事、マニュアル)ができるかもしれない。

しかし、スタッフも全く同一のフィロソフィーがなければその側板は即外れます。
桶の側板の一枚一枚をスタッフそれぞれが担っているからです、一人で何枚分にもなる幅広い側板です。その高さを持続できるのはスタッフ自身の意識です。しかも全員がその意識を 共有しかつ持続させなければならない。

またこれは問題外ですが、旗を降った当のトップが自ら何枚もの側板をぶち壊すような行為(例えばマイクロ・インプラント中に床に落ちた器具を何気に拾い上げて・・・・!!)等々を平然とやっていればスタッフもトップと同じレベル以下の意識が常態化し、穴だらけの桶、若しくはザル、枠⁉になるしかありません。トップを超えてスタッフだけがハイレベルな意識を持てるはずがない。スタッフは院長の感染予防の行動を間近で見ているからです。スタッフが日常的に感染予防対策をしない行動を取っても、それが容認されているのは、医院全体にトップが下している感染予防に対するコンセンサスによるものなのです・・・・・・

この例のようにHP上に公言している事(建前)と実際にやっていること(本音)の乖離は本人とスタッフのみぞ知ることであり、外部からHPだけ見ている患者にとってはそれを疑い検証する術もない。私はスタッフに自分の勉強の為に当院のHPを隅々まで読みなさいと言います。その理由は、毎日の臨床でスタッフにシビアに接していますが、口で説明するより「私の日々の臨床を見て学べ」です。このHPはスタッフや患者教育のための黒板でもあるのです。もちろん万が一そこに実際は実行されていない様な絵空事、空論、建前論が平気で書かれていたとすれば彼女達はその乖離をどう思うだろうか? 何も思わないとすれば、うまくならされているのか、問題意識の無い人たちに違いない。
反面、幸い八ヶ岳歯科には感染予防のみならず、私の医療に対する厳しいスタンスを理解し、遂行し、それを誇り高く想う選りすぐりのスタッフがいる、感謝しなければならない。
時々、私でさえ「そ、そっ、そこまでやらなくていいよ・・・・・(^◇^;)」と思わず口が出そうなほどオーバースペック気味な感染予防ワークをしてくれる仲間たちです。逆にボスの気を引き締めてくれるお目付役的な存在となっています。頼もしい限りです(╹◡╹)

さて
『院内感染予防対策の目的』はー
❶無菌的環境の中での医療行為の良好な予後
❷患者間の相互感染を防ぐ事
❸医療従事者の感染を防ぐ事
です。本来そこに集患の目的は微塵も有るはずがない。   
しかし、〇〇〇B、ミーレ等々が患者にアピールするために役立つ?というのは・・・・・・・・💦💦


顕微鏡治療を受けたいと考えている患者さんは是非そのクリニックのHPなりを事前にご覧になって最低フルドレープがかかっているかを確認されたら? そのクリニック全体の感染予防対策へのスタンスがある程度わかるかもしれません。一番は診療室に通された時に、フルドレープが顕微鏡にかかっているかどうかを確認することです(しかしフルドレープしていないことが分かったとしても、その場から起き上がって帰る勇気があればですが・・・)
以前からのラバーダム滅菌バッグと一緒なのか・・・・・・(´;ω;`) 



 To be continued・・・・・・・・・・・・・・・・・ Don’t miss it!